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06.28
Wed



ヒコーキの心〈続〉 (1975年)」 (佐貫亦男著 講談社)

――はしがきより抜粋――

ここに盛ってある内容は、ヒコーキと人間のかかわりあいである。ヒコーキが人間に感動を与えるわけは、
生存権の外へ進出し、したがってなにかあれば死がすぐ近くにいる緊迫感のためである。
それにしても、空のなんと美しいことであろう。青空で雲と遊ぶ晴天巡航、雨が翼でしぶきと散る荒天突破、
闇に地上灯火がうるむ夜間飛行、いずれの時でも、無事着陸すればほっとする。
それでいて、またヒコーキに乗りたくなる。
戦争は空の危難と、人間が自分で作った苦難との二重苦である。それを受けて戦った空の戦士たちの
像を描いても、決して戦争賛美にはつながらぬ。
彼らはいうにちがいない、自分たちでたくさんだ。もう二度と繰り返すなと。しかし
忘れてくれとはいわないであろう。
心ひかれるものの一つに、ヒコーキのフォルム(形態))の魅力がある。
カモメの身体のしなやかさは、何千万年の絶えず気流に吹きさらされたためである。
これに対して、飛行経験がたった70年あまりのヒコーキは、カモメの教訓を何百分の一ほどの
短時間で習得しようとして、ジョナサンカモメの特訓を今でも続けているのである。
設計者の努力が白く輝けば、フォルムの美となる。

*  *  *

‟私が飛行機と佐貫又男の文章を愛する理由は まさにここに集約されています。
ブログには適さない 少し長い文章ですが、どうしてもどこかで書きたかった„

   



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